設立趣旨

S/MIME推進協議会は、S/MIMEの普及に向けて、S/MIMEの利用方法に関する説明、ユースケースの紹介、ソリューションの紹介などの様々な情報発信を行っていく

背景:

自由で開かれたインターネットの世界は、誰でも自由に情報発信することができる素晴らしい世界であるが、匿名での情報発信が可能であるため「なりすまし」、「誹謗中傷」等の温床となっている。これらの対策として求められるのは、情報発信者が自ら誰であるかを証明できる形で表明することである。つまり、インタネット上に「真正性の文化」を広めることが重要である。

本協議会は、この「真正性の文化」を広めるにあたって、まず電子メールにおいてS/MIMEを普及し、電子メールにおける「真正性の文化」を構築することを目的とする。

S/MIMEが最初に提唱されたのが1990年代の後半。メールのなりすまし防止、また、エンドツーエンドでの暗号化による安全な通信をサポートできる技術として注目され続けてきたが、未だ社会インフラとなるには程遠い状況である。今まで、様々な人がS/MIMEの有効性を訴え、利用できる環境も整っているにも関わらず、普及が一向に進まないまま20年以上が経過した。本協議会では、あらためてS/MIMEの普及を推進するための活動を行い、S/MIMEの利用を社会インフラ化していくことを目的とする。また、これを日本発として展開することで、世界に先駆けてアピールしていきたい。